世界遺産登録情報 Ref: 1321rev
2016年に複合遺産として世界遺産に登録されました。
登録理由
(1) 人類の創造的才能を表現する傑作。
この基準は、ル・コルビュジエの創意がきわめて多方面にわたって発揮され、推薦物件が単なる形態や色彩などの独創性にとどまらず、20世紀における住宅問題や都市問題の解決策につながる先取性をも体現していることから、適用できると主張された。
(2) ある期間を通じてまたはある文化圏において、建築、技術、記念碑的芸術、都市計画、景観デザインの発展に関し、人類の価値の重要な交流を示すもの。
この基準は、20世紀の建築と都市計画を刷新した「近代建築運動」(Mouvement moderne) に関連し、ル・コルビュジエの作品群がその誕生と発展の経緯を示していることから、適用できると主張された。
(6) 顕著で普遍的な意義を有する出来事、現存する伝統、思想、信仰または芸術的、文学的作品と直接にまたは明白に関連するもの(この基準は他の基準と組み合わせて用いるのが望ましいと世界遺産委員会は考えている)。
この基準は、20世紀の建築と都市計画に特徴的な近代建築運動、インターナショナル・スタイルといった運動や様式の進展に、ル・コルビュジエが大きく関わったことから適用できると主張された。
場所と行き方
チャンディーガルはインド北部に位置するパンジャブ州の州都になっているので、わりと交通の便はよく、デリーやムンバイからも飛行機が飛んでますし、バスなどの交通手段も豊富にあります。ちなみにチャンディーガルという名前は、ヒンズー教のチャンディー女神に由来しているとのことです。
ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-とは?
ル・コルジュビエはスイス出身の建築家で、「近代建築の五原則」を定式化し、近代建築運動を推進する上でも大きな影響力を持ったことで、その功績が認められ、異例ながら世界遺産に登録されることとなった。その構成資産はる7か国17物件になり、日本の国立西洋美術館も含まれている。
今回訪れたのは、インドのパンジャブ州の州都、チャンディーガルという町で都市機能の中心を担う行政施設があるキャピタルコンプレックスにこのル・コルジュビエの建築物がいまでも利用されている。パキスタンからの分離独立の際、新しい州都となったチャンディーガルという町をル・コルジュビエが一から都市設計し、いまの形になっております。
難易度:低
- 行きやすさ:〇
- 日本人・日本の会社を介した現地ツアーがあるか?:×
- 環境(ホテルなどの施設が充実しているかどうか):〇
州都だけあって、交通の便はとても良く、またホテルなども問題ない。ただ日本語のツアーなどはなく、行政区間のため一般の人は立ち入り禁止になってます。現地のツーリズムセンターのみツアーがあり、このツアーに参加しないと施設を見学することはできません。
ベストシーズン
特に決まったシーズンはありません。雨期(6月~9月)は避けた方が無難かと思います。
ツアー参加料金 無料
チャンディーガルに行ってきました
まずはツーリストセンタに行ってツアーに参加します。
ツアーは10:00 12:00 15:00 の3回で、このツアーに参加しないと写真どころか建物に近づくこともできません。
ツーリストセンタ
入り口にツアー時間の張り紙がでてます。
場所はこちらです。
ツアーに参加してみれたのはこちらの建物です。所要時間は1時間半程度になります。
高等裁判所
影の塔
[影の塔]
オープンハンドモニュメント
立法議会
行政庁舎
建物は古い感じはするのですが奇抜なデザインで、あまり建築物に詳しくない自分でも見入ってしまいました。
なかなか訪れる機会がない地域なので、1日程度かけてゆっくり回るのも良いかと思います。このキャピタルコンプレックスは常に厳戒態勢を引いており、荷物チェックやパスポートチェックなど何度も求められました。物々しい感じではあります。なのでツアーに参加して効率よくまわりましょう!