世界遺産登録情報 Ref: 241bis
1986年に以下の事由により、世界文化遺産として登録されました。
登録理由
(ii) to exhibit an important interchange of human values, over a span of time or within a cultural area of the world, on developments in architecture or technology, monumental arts, town-planning or landscape design;
(iii) to bear a unique or at least exceptional testimony to a cultural tradition or to a civilization which is living or which has disappeared;
(iv) to be an outstanding example of a type of building, architectural or technological ensemble or landscape which illustrates (a) significant stage(s) in human history;
場所と行き方
非常に行きにくい場所にあります。通常はバンガロールから電車で約6時間、または車で7時間半がもっとも楽なルートかと思います。あとはゴアから7~8時間でバスや車。ムンバイからだと14時間~15時間の距離です。めったに行くことができない地域なので、もし行かれるならタクシーを使ってパッタダカル遺跡群に合わせて行くこともおすすめです。
ハンピとは?
ハンピは14世紀~16世紀ごとヒンズー王国として大いに繁栄し、ハンピはその都だった場所です。もともと岩だらけだったこの土地に人工的に都市を建設しました。その後イスラーム勢力により破壊され、交通の便も悪かったことから人が寄り付かない場所になってしまいました。そのため、いまでも残っているヒンズー寺院は40以上あり、ゆっくり回ると数日はかかる場所になってます。
ハンピに行ったら必ず訪れたい場所
ヴィルーパークシャ寺院
ハンピにおける中心的な寺院で、ここに行かないと始まらないっていう寺院です。天井の壁画にまだ色が若干残っており、非常に見応えがある寺院になってます。実は14世紀よりも前からこの場所にあったという諸説もあります。この寺院にはシヴァ神の化身であるヴィルーパークシャ神を祀っており、いまでもバラモンにより管理・運営されている寺院です。
ハンピに訪れたらまずはここにいきましょう!
アチュタラーヤ寺院
こちらも忘れ去られたヒンズー寺院ですね。いまは廃墟・遺跡になっておりだれもいませんでした。1513年~1538年に建てられた寺院です。周りは岩だらけになっていて、なにもないところです。当時はこのアチュタラーヤ寺院に続くスーレーバザールに商人などの人がたくさん集まり、大いににぎわった場所だとのことです。イスラーム勢力により崩壊したと聞いてましたが、わりとしっかりと残っているのでおすすめです。
ヴィッタラ寺院
15世紀ごろに建てられた寺院で入り口付近に戦車をかたどった遺跡がある。彫刻は精細でとても見どころがあります。例えばミュジックピラーと呼ばれる、たたくと柱ごとにそれぞれ違う音がなり当時の宴を盛り上げたとのこと。中心から少し離れてはいるがハンピに行くならぜひ訪れたい場所の一つです。
マータンガ丘
ハンピバザールの先、巨大ナンディー像を右に曲がるとその入り口がある。とてもおすすめであるが、登頂するのに20~30分。ハンピを訪れた方の写真に綺麗な夕日を眺めることができるが、急な岩場が多いので夜登るのはおすすめしません。夕日がみたいならヘーマクータ丘がおすすめです。
ヘーマクータ丘
ヴィルーパークシャ寺院に向かって左手を上がっていくとヘーマクータ丘がある。そんなにきつい急斜面はないが、岩場でできているので雨の日は注意が必要。とてもすべりそうでした。この辺にある寺院はヘーマクータ寺院群と言って10世紀~14世紀に作られたジャイナ教寺院になります。広く開けており、安全なのでサンセットを見るならこちらからをおすすめします。
難易度:高
① 行きやすさ:×
② 日本人・日本の会社を介した現地ツアーがあるか?:△
③ 環境(ホテルなどの施設が充実しているかどうか):△
意外に日本人に知られている遺跡なのですが、実はすごく行きにくい場所にあります。ハンピツアーはありますが、移動にかなりの時間を使い、且つ周りになにもない場所なので、インドの他の遺跡を回りたい方はおすすめしません。宿泊所は近くにゲストハウスがありますが、きれいなホテルに泊まりたい人は南に数km離れた場所にいくつかあります。自分が宿泊したClark Innも割ときれいなホテルでおすすめですよ。
ベストシーズン 10月~2月
雨季 6月~9月はおすすめしません。岩場が多く滑りやすいです。
暑季 3月~5月はなるべく避けた方がよいと思います。遺跡はすでに屋根がないものも多く、また結構歩きます。どうしてもこの時期に行く場合は日焼け止めや水、帽子も用意した方がよいです。水を頭から被るくらいの勢いでないと熱射病になります。自分は5月に行きましたが照り返しもきつく、外にいられるのは30分くらいが限界でした。
入場料金
ヴィルーパークシャ寺院:カメラ料 50Rs
ヴィッタラ寺院、ザナーナーエンクロージャー、考古学博物館:500Rs(同日に回る必要あり)
ハンピ全体地図
ハンピに行ってきました!
(南側)王宮地区
王宮地区は、半日もあれば回ることができます。正直ここだけだと物足りない感じがしました。また夜は街灯もない場所なので真っ暗になり、そこら中に牛やらヤギやらいますので夜は出歩かないようにしましょう。
(王宮馳駆)王妃の浴槽(Queen`s Bath)
(王宮馳駆) ザナーナー・エンクロージャー
チケットはザナーナーエンクロージャー、ヴィッタラ寺院、考古学博物館の3つ回れて500Rs。ただし、同日に限ります。
この日、初めてハンピに訪れてザナーナーエンクロージャーだけ回ろうと思っていたので、明日も追加でヴィッタラ寺院用に500Rs追加で払うことに。。。。。計画的に回った方がよいですね。
(王宮地区)ハザーララーマ寺院
(王宮地区) 貴族の住居
(王宮地区)プラサンナ・ヴィルーパークシャ寺院(地下シヴァ寺院)
宿泊ホテル
宿泊ホテル Clarks Inn Hampi
ハンピ中心街
(ハンピ中心街)ヴィルーパークシャ寺院
ハンピでもっとも重要で有名な寺院といえばここ。ハンピを訪れた人はまずここに訪れると思います。ハンピでもっとも最古の寺院でもあります。
正門は近くで見ると圧巻でした!ただ、2段目以上は後から作った感がすごい!色が全然違う。
ここで外国人は多いのですが、ちらほら日本人らしき人も良く見ました。女性も多いです。
(ハンピ中心街)ヘーマクータの丘
ヴィルーパークシャ寺院を出て右に曲がるとヘーマクータの丘になってます。夕日を見るにはここが最適だと思います。
注意!
見ての通り岩肌を歩くので雨の日はとてもすべり(そう)です。雨期に行くのは避けた方が無難です。
(ハンピ中心街)ガネーシャ像
ヴィルーパークシャ寺院をでて右にすすみながらヘクタールの丘をまっすぐ上がっていくと大きなガネーシャ像が祀られている寺院にたどり着くことができます。
ハンピ 東側地区
(東側地区)マータンガ丘
ハンピバザールを抜けると大きなナンディー像があります。ここを右にまがるとマータンガ丘、まっすぐ行くとアチュタラーヤ寺院になってます。マータンガ丘の裏からアチュタラーヤ寺院にいくことができるので、先にマータンガ丘に向かいましょう。
マータンガヒルは、夕日を見るのに最適な場所で夕方に登る人が多いそうです。ただ足場もあまり良くないので、おすすめはしませんが。。。
(注意!)このマータンガ丘では不審者が現れることがあるようです。自分が登山する前に日本人の女性とばったり道で会ったのですが、この山の中腹で下半身もろだしの人が現れたようです。午前11時ごろということでした。その他にも携帯を盗まれたり、強盗にあったりするケースもあるようです。一人で登るのは止めましょう。自分は登る前にインド人を雇ってついてきてもらいました。
(東側地区)マアチュタラーヤ寺院
ハンピでも割と有名な寺院。1513年~1538年の間に建設された寺院です。岩山に囲まれた寺院でいまはほとんど人がおらずひっそりとしてました。
(東側地区)スーレーバザールからヴィッタラ寺院までの道のり
スーレーバザールからヴィッタラ寺院までは歩いて20分程度。途中小さな寺院がいくつもあるので楽しむのも良いかと思います。ただ日陰がほとんどなく、炎天下ではかなりきつい道のりでした。。。。やっぱり冬に行くのが良いですね。
途中、川の向こうからインド人らしき人達の声が聞こえました。ジェットコースターに乗った時の歓喜の声なのですが、川下りが盛んのようです。
(東側地区)ヴィッタラ寺院
ヴィッタラ寺院は15世紀に建てられた寺院でチャリオッツと言われる戦車をかたどった独特の寺院建築が有名。カジュラホーのようなエロチックなミトゥナ像もみることができる。また細い柱をたたくと音が鳴り、本殿にある56本の柱はそれぞれ別々の音が鳴り当時の宴を盛り上げていたとのこと。