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世界遺産登録情報 Ref: 1605
2018年に世界文化遺産として、世界遺産に登録されました。
登録理由
(ii)
to exhibit an important interchange of human values, over a span of time or within a cultural area of the world, on developments in architecture or technology, monumental arts, town-planning or landscape design;
(iv)
to be an outstanding example of a type of building, architectural or technological ensemble or landscape which illustrates (a) significant stage(s) in human history;
(vi)
to be directly or tangibly associated with events or living traditions, with ideas, or with beliefs, with artistic and literary works of outstanding universal significance. (The Committee considers that this criterion should preferably be used in conjunction with other criteria);
場所
行き方
インド国内からはデリーやムンバイなどの主要都市から飛行機で移動できます。シンガポールやドバイなどの近隣国もフライトがあります。2020年2月28日時点では日本へのダイレクトフライトはありません。
難易度:低
- 行きやすさ:〇
- 日本人・日本の会社を介した現地ツアーがあるか?:〇
- 環境(ホテルなどの施設が充実しているかどうか):〇
ラジャスタン州の州都であり、交通の便や宿泊場所、ガイドなど申し分ないくらい充実してます。
ベストシーズン 11月~2月
ラジャスタン州は乾季が長く、暑い時期には50℃近くまで上がるため、この時期は避けた方が無難かなと思います。3月は最高気温が40℃以上になる日があります。
ジャイプールの歴史
デリーから南西266kmに位置し、広大なラジャスターン州の州都にあたります。人口は300万人程度です。ジャイプールはヒンズー教徒であるラージプートの有力氏族、カチワーハー家の当主サワーイー・ジャイ・シング2世によって建設が開始されました。ジャイプールは彼の名前から付けられてます。
このジャイプールは他の大国からの侵略をされなかった地域のため、独自文化が発展し、古い歴史をいまでも垣間見ることができる貴重な場所でした!なぜ侵略されなかったかというと、より強大な力をもつ国と良好な関係を築いていたからです。大国とは屈せず、争わず、生き方の基本となるような歴史です。
ジャイプール歴史 簡単まとめ
11世紀末 アンベール王国設立
このあたりは11世紀末からラージプート族が統治するアンベール王国がありました。
15世紀:ムガール帝国との親和関係を築く
ムガール帝国(イスラム教)が台頭してきた15世紀、当時他宗教に対して温和政策をとっていた皇帝アクバルと娘を嫁がせ強固な交友を結び、大国からの侵略を逃れてます。
17世紀:ムガール帝国の王位継承に寄与
当時当主だったジャイ・シングはタージマハルで有名なムガル帝国の皇帝シャジャハーンの息子が跡目争いをしている中、3男だったアウラングゼーブに付き、その王位継承に大きく影響を与えている。
18世紀:ジャイ・シング2世はジャイプールを建設、首都をアンベール城からジャイプールへ移転
1818:アンベール王国は、イギリスと軍事保護条約を結びイギリスの従属藩王国となった。
1947:ジャイプル藩王国はインドへと併合された。
主な見どころ
ピンクシティ
入場料:無料 (というか町全体がピンク!)
ジャイプールの町中の一角にピンクシティと呼ばれるエリアがあり、そのエリアは建物がピンク色(若干茶褐色に見えなくもないが。。。)。に塗られてます。過去にヴィクトリア女王の息子、アルバート王子がこの地を訪れた際に、歓迎の意を表すため、建物をピンク色に塗ったのがきっかけで、現在もその景観を作っている。
アンベール城 Amber Palace
入場料 500Rs / オーディオガイド150Rs / エレファントライド1200Rs
ややジャイプールの中心街から離れたところにある、大岩の上に作られた城。入り口がやや高い位置にあるのですが、象に乗って入場することができます。
詳しくはこちらから
シティパレス City Palace
入場料金:700Rs(2020.1 時点)
マハラジャのプライベートルーム見学料:3000Rs(高い!!)
現マハラジャの住居であり、一部が博物館として公開されてます。建物の中は割と広く歴史的な建造物は、博物館の中には旧マハラジャが来ていた貴重なローブなどが展示されてます。
風の宮殿 Hawa Mahal
入場料:200Rs(外国人1人料金 20200304)
ハワーは風、マハルは宮殿の意味。正確にはマハラジャが住むシティパレスの一部で、多くの宮廷女性が住んでいた場所。建物は5階建てで奥行きがなく、展望台のようなイメージ。ピンクと白で塗られた建物で覆われており、かつて宮廷の女性がこの場所から見下ろしたと言われている通り、建物の屋上から町全体を見渡すことができます。個人的には一番好きな場所。
宮殿の中は、パステルカラーの西洋の教会を思い出させるような鮮やかな装飾が施されていて、とても贅沢な空間だったんだろうなと想像できます。どこか女性的な感じがします。 宮殿の中は、四角い建物に覆われていて、表から見える風の宮殿はまさに板のように薄く平べったい建物でした。 多くの宮殿に住む女性がこの穴からピンクシティを見ていたのでしょうね。今回は、2018年に世界遺産に登録されたピンクシティ、ジャイプールの見どころについて書かせたいただきました。楽しんでいただけたら嬉しいです。よかったらぜひ訪れてみてくださいね。