9月29日 登山開始4日目 KiboHutに到着 4700m
健康状態;軽い低体温症(とにかく寒い)、高山病による頭痛と吐き気、食欲全くなし、水分不足
血中酸素濃度;70%以下 (なんとか80%程度に留めるように呼吸を意識して頑張る)
6:45 起床 ポーター達が外ではしゃいでいたので目が覚めた
8:30 朝食 全く食欲なし 昨日食べ過ぎ
9:15 登山開始 Third CAVE を出発
10:45 ポーター達に追い抜かされる 吐き気が止まらない
11:15 5m歩いたら止まって息を整える。体力がヤバイ
11:40 暖かくなったせいで雲が上昇 日が遮られ それから一気に気温が下がる。
12:30 水が底をつく
13:25 キボハットに到着 到着と同時に雹が降ってきて一気に体温を奪う
16:25 薬を飲んで安静にしていたた
め、体調は回復。夕食は胃が受け付けず、22時にもう一度確認するがアタック決行
22:00 登頂出発 翌日に記載
■KiboHutに向けて出発。出発する時は元気だったのに。。。。
他の登山者を眺めつつ最も遅く僕らは出発した。Kibo Hut までは3時間。未だ高山病にはかかっていない。強いて言えば昨日食べ過ぎて下痢していることぐらいだ。しかも日差しが強く
暖かい。上着は3枚もあれば乗り切れるだろうと思って、残りの上着はポーターにお願いしてしまった。
■4000mを超えて症状が出始める。初めての富士山以上の高度を体験。
歩き始めて1時間程度で異変に気がついた。思った以上に足に乳酸が溜まり始めている。
あんなにストレッチをしたのにもう悲鳴を上げ始めた。5m歩いてももうすぐ歩けなくなる。
富士山でガイドから言われたことを思い出した。「足にきたら水分不足だと」それから水分をとると驚くほど回復。下痢と無関係ではないと思うが富士山に登ってて良かった!
■体温を奪う下から突き上げる冷たい風
それからまた1時間ほど歩くと黒い雲が覆い始めた。めっちゃ晴れていたのに突然。そして軽く雹が降り風が吹き始めた。そしてもっている装備を全部出して着ても寒い。もう一枚いれておくべきだった。下から吹き上げる 風が本当に冷たい。これも富士山流にならってカロリーを取り、体を温めようとするがなかなかあったかくならなかった。
■酸欠になり、筋肉疲労などの症状が一気に現れる
それから程なくして5m歩いて止まって、息を整える時間が増えてきた。筋肉疲労による乳酸の影響と急激に寒くなりその状態が続いたことで体温調整機能が麻痺してしまっていた。そして気分けつけは酸素不足による頭痛と吐き気、食欲低下、下痢による水分不足に陥っていた。そして水筒に水が無くなってしまった。
■なんとかKiboHutに到着したが。。。
ついたと同時に雹が降り始めたため一時テントに避難。というか倒れ込んだ。体調はあまり良いとはいえず、山頂をアタックするかどうかは、本日の10時まだ仮眠をとって症状が良くなればということになった。
なかなか体温が上がらず、ずっと寝袋にくるまって仮眠をとった。何もしていなくても心拍数110を超えているため、寝ていてもなかなか回復しないため、以下の薬を併用した
-ダイアモックス
-バファリン
-下痢止め薬
-風邪薬
-アリナミン
ここに筋肉痛用の薬とカロリーメートなどのすぐカロリーをとれるものがあるとよかった。あと脂肪の燃焼するやつも。とにかく手持ちで考えられる手を打ちあとは仮眠するしかない。
■極度の疲労と衰弱、でも登頂を決行!!
5時になり夕食時になると微熱はありそうだが体温は元に戻っていた、酸素濃度も72%とここでは通常の数値だったため、ガイドの判断で決行することになった。ただ微熱はあったと思う。体温測られたらヤバかったかも。外は雨が凍るice rain が吹き荒れていた。
ガイドから言われたことは二つ
「血中酸素濃度が60%以上を保つこと」
「症状を隠さないこと」
とにかく今夜アタックは決定。体力温存のため、よる10時まで仮眠をとる。